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モダンライフ・イズ・ラビッシュ ~ロンドンの泣き虫ギタリスト~のalmosteverydayのレビュー・感想・評価

1.5
紛うことなきクソ映画オブザイヤー、ここに決定。東北生まれブリットポップ育ちの身には清々しいほどクソすぎてもはや「突っ込んだら負け」の様相を呈していますが、更なる突っ込みどころを探すためだけにむしろもう一度観たいような気さえしてきました。取り急ぎ以下、野暮を承知で音楽寄りのアレな点を10箇所挙げておきます。どうしよう。語り尽くせる気がしない。

・ブラーの話、出会いのシーンで即終了*1
・好きなギタリストがジミヘン*2
・「ヘッド」を名に持つバンドを列挙するシーンの字幕、あろうことかトーキングヘッズを省略*3
・とりあえずヴァクシーンズに謝ってほしい*4
・「カーブって何者?」という疑問を誰ひとり持たない*5
・売れてもいないバンドのライブがPAへの雑な指示とペラい精神論でいきなり盛り上がる*6
・生涯ベストのはずのKID A、「僕には実験的すぎた」…だと…?*7
・形見よろしくそのKID Aを手渡したあと、おもむろに流れる曲がI wish I was*8
・売れてもいないバンドが理由もなくしれっとFOALSの前座に抜擢される*9
・売れてもいない前座が演奏を始める前から既にフロアが温まっている*10

…まあ、あれだ。宇宙遊泳を聴きながらするセックスはさぞかし気持ちよかったんでしょうね、よござんしたね。としか言いようがない気もしてきました。何から何までご都合主義のイケメン無罪ドリーム映画、こんなんにタイトルだけでも貸したブラーは心が広い。広すぎるよ。


*1:ブラーが劇中、まさか1曲たりとも流れないとは思いませんでした

*2:ブラー愛を語ったその舌の根も乾かぬうちの発言。そこは、そこだけはお願いだからグレアムと言ってほしかったがむしろこの節操のなさがクズっぷりにリアリティをもたらしていると言えなくもないです

*3:「訳者もポンコツかよ!」と思わずスクリーンに向かって叫びそうになりました

*4:ライブ中に愛を囁く恋人同士がモッシュエリアに?邪魔あああああ!

*5:出会った時点で既にマイスペが存在しているネット時代にもかかわらず、誰もググって裏を取ろうとしないあたりお花畑にも程があるっていうかお前らそもそも売れる気ないだろ

*6:むしろステージ前が空く

*7:格好つけてわかったふりして聴いてただけのアルバムを生涯ベストに挙げる薄っぺらさよ

*8:KID Aは今あげちゃったから手元にない?だからベンズ聴いてる?はああああ?見栄とはいえ仮にも生涯ベストのアルバムを、よりによってバンドマンが、たった1枚しか持ってない?保存用は?布教用は?そもそも初期しか好きじゃないなら開き直ってクリープかけときゃいいものを

*9:英国内でのFOALSの立ち位置が心配になってくる勢い

*10:DJがとんでもない凄腕だったとしか
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