このレビューはネタバレを含みます
最初はカップルが別れるまでの話と出会いと上手くいってた頃の話を交錯させて描く500日のサマー風、なんならブルーバレンタイン級の辛い恋愛映画かと思ったらいつのまにかにあれよあれよといい感じの大団円に。
アイツが才能の無さとプライドの狭間で揺れ動いて折り合いをつける話かと思いきや普通にブレイクしちゃってちょっと興醒め。
ハード恋愛映画もいいけどまあこういうのがみんな見たいよね。
たまたまタイトルが似てたから連想したけど
泣き虫しょったんの奇跡と同じで
一度諦めてからもう一回ステージに立ったら意外な突破口が開けたってのが、そんなわけねーだろと思いながらもグッときたり。
ただあのブレイクの仕方はアイツが可愛い系のイケメンじゃなきゃありえないから結局持ってるヤツの話なんだけどね。
最初はレコード店ってレトロな場所で出会って、最後は動画サイトとSNSで上手くいったおかげでよりを戻せるという締め方も中立的で綺麗。人間どちらも必要。
それから主人公とヒロインが上手くいかなくなる描写で、せっかく行ったライブでの長く降り続く雨や、ヒロインの会社主催のアート展でガラスに入ったハートを主人公が叩き割って、2人の関係も決定的割れて終わってしまうなどのわかりやすいメタファーもちょっと笑ってしまうけど映画演出としてはちゃんとしてて良かったと思います。
最後に1つ。ヒロインに対して理解がありすぎて、物分かり良すぎて、諦め早すぎて、優しすぎるアイツ、アイツこそ幸せになって欲しい。笑