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日日是好日のatsukiのレビュー・感想・評価

日日是好日(2018年製作の映画)
3.5
大森立嗣はオールタイムベストに挙げてるし、好きなのは分かるけど、フェリーニの『道』と「日日是好日」という言葉はかけ離れすぎじゃないかな?ザンパノは聴こえてきたメロディで後悔するのに、典子は五感を使って、全身で、その瞬間を味わう。で、”『道』は小さい頃は分からなかったけど、この映画で感動しないなんてもったいない”か。後悔はあっただろうけど、今を感じれば良いのか。そうじゃなくない?ザンパノは不器用ながら勝手に生き続けたからどうしようもなく泣きたくなるんでしょ?それなのに一期一会と言ったら、ジェルソミーナに対してあまりにも失礼じゃないかな。雨の日は雨を聞く、雪の日は雪を見て、夏は夏の暑さを、冬は身の切れる寒さを?じゃあ後悔した日は後悔を味わうのか。同じことが出来るのが幸せだとザンパノに伝えるのならば、また後悔しろということか。そんな愚痴はさて置き、デヴィッド・リンチも「日本文化には、霊性と創造的知性を求める強固な伝統があります。茶道、華道、弓道、剣道などがそうです。これらは動蝉、あるいは瞑想と見なされ、どれも悟りを目指したものです」と言うけど、日々の中に幸せを見つけていくという悟りを開くのは美しい。考えるな、感じろ。季節のように生きろ。エッセイだから映画時間的には現在から未来に進みつつも、ナレーションでは未来から過去を語っているとすれば、より深まる。あと1分未満の登場だった山下美月に関しては、乃木坂ファンとして不服ではあるけど、どうして茶道の映画に出演することが出来たか、ということを考えてみると素晴らしいのかもしれない。KYOTO NIPPON FESTIVAL 2018も控えてる訳だしね。