ホロホロと涙が出ました。
物語だけではないけれど、心地の良い涙でした。
樹木希林さんのことが本当にだいすきで。叶うことなら、一度お目にかかりたかった。考える機会をたくさんいただき、感動する機会をたくさんいただき、本当にありがとうございました。
今作を映画館で観られたことをしあわせに思います。
真面目で不器用な大学生の典子が、いとこの美智子とともにお茶を習いはじめるところからお話しははじまります。
お茶の先生を演じているのが樹木希林さん。
はじめはなんで時代を93年にしたのだろう、と疑問に思ったけど、物語が進むにつれてストンと落ちました。
もしかすると、はじめは退屈に思われる方もいるかもしれない。わたしは、ゆるやかな時間の流れとともにつながってきました。
美しい構図が多く、自然の描写も丁寧で、音もきれいだった。
お茶菓子そのものの佇まいがほっこりと美しく、意味合いなども興味深かった。
お茶を通して、感受性が磨かれていく姿。人生を深く生きる女性へと成長していく典子。
女性として共感できるところもあり、よかったです。
樹木希林さんの自然体でありながら、圧倒的な存在感に嬉しくなり、寂しくもなりました。
また映画館で観たいです。
📝メモ
多部未華子ちゃんがちょっとはまらなかった。黒木華ちゃんの大泣きの演技がすきかも。あの茶と抹茶色の茶菓子気になる。頭で考えず手で覚える。掛け軸を眺める姿。ダルマは必勝。モノや建物はすてきだったのだけど、敢えてなのか服のスタイリングのもっさり感。