たいてぃー

日日是好日のたいてぃーのレビュー・感想・評価

日日是好日(2018年製作の映画)
3.5
大森監督作と言えば、昨年の「光」や「ぼっちゃん」、「ゲルマニウムの夜」など、過激な内容で人の心理を鋭く突くって、イメージが強い。でも、本作は茶道を通じての温和な雰囲気。原作は未読だが、茶道の作法について学ぶことも多く、正に目からうろこで。ひらがなの「こ」や「ゆ」で動作を表現するのも興味深い。これをなぜか問われて、先生は「そういうものなの」。この先生役に樹木希林。この件、通常であれば反発感が強いのだが、なぜか納得してしまい、コミカルさもある。この役者ならではってことか。
時間の経過を二十四節気で表記し、フェードイン・フェードアウトで繋ぐのも凝っている。そして掛け軸、だるまがお気に入り。
でもね、何でフェリーニの「道」が出てくるのかな。主演の典子役の黒木華に海辺でジェルソミーナ・ダンスまでさせて。イタリアの巨匠の傑作と伝統の日本文化の茶道が何の繋がりが?小学生が「道 」を観て、大人になって見直せば、違った感慨があるのは当然とも思われ。これを茶道と結びつけるのは無理があるのでは?
それにしても、黒木華は最近出演作が多すぎではないか?月1ペースで公開されている、今後も。「未来のミライ」では声優も務めてたし。今作も名演だし、使いたくなる役者ってことか、それとも他に適した人はいない、のかな?