さとし

日日是好日のさとしのレビュー・感想・評価

日日是好日(2018年製作の映画)
4.0
いや〜これは樹木さんがいなければ、映画はないに等しいですね。
こういう役はあの方にぴったりですね。
すごかったです。

主人公の典子(黒木 華)は二十歳の大学生の頃に友達の美智子(多部 未華子)と一緒にお茶を習うことになるのですがs、その家は迷路みたいになってるは武田のおばちゃん(樹木 希林)がとにかく指摘が多くてヒーヒー言う毎日だったんですが、徐々に体が勝手に動くようになり、奥深さを感じることになります。

この話は完全な現代劇ではないんです。80年代から始まり(というよりは典子が両親と「道」を見にいったくらいだからもっと前ですね。)30年を超えて描くストーリーなので、見にいった方は驚いた方もいたのではないでしょうか?黒木さんはやっぱりいいですね。こういう落ち着いた大人の映画にぴったりですね。「ちょっと今から仕事やめてくる」の役所が微妙でしたが、ファンになって良かったです。多部さんもいい味出してましたね。とにかく明るい感じが良かったです。ユーミンの「真夏の夜の夢」を二人で歌った時は上手かったので驚きました。あと鶴見さんが優しい父親で出てましたね。あの人もいろんな役やりますね。

しかし、やはり期待以上にすごかったのは樹木さんです。私の母がいつもいうのは”あの歳でよくあんなにセリフが覚えられるね”という点です。お茶を拵えるシーンも最初は手だけ写ってるんですが、徐々にカメラが上がってきて本人だということに気づかされます。本当にお茶の先生になりきってますね。役に入り込んでいます。惜しい役者をなくしてしまいました。

ただし、新しい登場人物を作っては消えの繰り返しになっていたのはいただけませんね。その辺りは脚本がそういう風にで出来てるからといえば、それまでですがもう少しどうにか出来なかったのではないでしょうか?

それから、この話は原作者の実体験を基にしたのでしょうか?気になります。いずれにせよ長年何かを続けるというのは大変ですが、やり甲斐もあります。私はまだまだこれからですよ。私のレビューを読んでる方をあっと言わせる何かを書きたいです。
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