浅はかな考えで瞑想が趣味→茶道部という設定の自主映画を構想、丁度ぴったりな映画が上映されているとの事で劇場へ出向いた。
最近見る映画がことごとく虐待、自傷、捕獲され殺されるいわゆるバイオレンスな内容ばかりで正直嫌気を指していたタイミングもあり、ほのぼのとした日常から、茶道、人生観(哲学)とむちゃくちゃ心に染みる流れで衝撃という名の刺激を味わった。
いや、むしろ当初の目的を忘れかけ、劇場を出る頃には、茶道カッコいいとさえ思ってしまった。
茶道は決められたルールは存在するが、まずは形、後から心が入る。動作を覚えるのではなく身体が覚える。五感を使って、全身でその瞬間を味わう。まさに五感で味わう一期一会。
樹木希林さん演じた茶道の先生が「こうして毎年同じ事が出来るって幸せなんだなって」がとても心に響きました。
改めて自分の中でいい映画というものは、劇場を出て得るものがある作品、たった2時間の映画で普段の日常に変化をもたらす一本、更に少し背中を押され実際に行動を起こさせる映画。
この映画では全てが含まれており、今後の人生のヒントになるものを得ることができた。そしてそういう映画を自分も作りたいと強く思った。
帰路の途中、和菓子を買って茶を沸かしたのは自分だけではないだろう。しばらく和菓子にハマりそうだ。
追伸:割と本気で、来年から茶道を習いたい。