“心が洗濯される映画“
典子と同じように
目を閉じて
耳を澄まして
(((音)))を聴く
水の音、お湯の音
ほんとだ…違う。
黒木華、樹木希林
ふたりの心地よい声。
茶道は頭で考えないこと
何度も何度も回数を重ねて
手で覚える。
掛け軸の深さ
込められた思いを知ると面白い。
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私がお茶の美味しさを知ったのは小学4年生のとき。
私の住んでいた地区には由緒正しい神社がある。
毎週日曜日の朝9時からその地区の小学生はお宮そうじをするという風習があった。
小さな地区なので1年生〜6年生まででも20人ほど。
たまに家族で出かける時はお休みしたけど、日曜日のお宮そうじは当たり前の日常だった。
4年生になると、お宮そうじのあとにお茶のお稽古に参加できた。
神主さんの自宅の一角に茶道部屋があり、そこにお茶の先生が招かれる。
お宮そうじをした子どもたちはお茶を体験させてもらえる。
私も4年生から6年生までの2年間、お茶のお稽古に参加した。
初めは独特な緊張感に慣れず、失敗するのが怖くてあまり気が乗らなかった。
見様見真似でなんとなくでやっていた。
結局卒業するまで、完璧にできた事は一度もなかった。
今思うと、あの時間はとても貴重でありがたい時間だった。