このレビューはネタバレを含みます
雨の日は雨を聴く、雪の日は雪を見る。
夏の日は水の涼しげな音を楽しんで、冬は寒さを感じる。
体で五感を感じ、茶室のいう限られた空間で、感性を最大限に活かす。
掛け軸の主人のテーマを基に。
それぞれが自分の経験、人生を掛け合わせて、人それぞれ感じ方が変わる。
一種のマインドフルネス。
手が勝手に動くまで自分に溶けませる。
脚本としてはよくある話。
面白さは乏しい。
ただ樹木希林の存在感が半端なく、遺作と聞くと感慨深い。
一期一会
うまくいかない事、
いつ死ぬかいつ別れるかわからない。
一瞬、時間、日々を悔いなく楽しむ事が大事なのであろう。
残念なのは茶の型だけでなく、意味をもう少し説明してもらいたかった。
感じる事もそうだが、聞くことで習える事もあるだろう。