ハッピーエンドで元気が出る映画だった。オーストラリアの砂漠で遭難するシーン、どうなることかと思ったけど大事に至らなくて良かった。
砂漠で遭難するシーンに出てきた砂漠の爬虫類たちが皆可愛い。
アボリジニ?の音楽とドラァグショーのコラボが面白い。
オーストラリアの都市の雰囲気が都会と田舎ですごく違う。
ミッチの妻が明るくて前向きで、だから2人は恋愛感情が無くても(というか互いのセクシャリティに合致してなくても?)惹かれたんだろうなって思った。
息子と出会ってすぐのミッチは、自分を偽って「いつも女装してるわけじゃない」と言っていた。けれども、自分の思う「理想の父親」や「男らしい男」を乗り越えて、ひとりの人間として息子に向き合えるようになったのはミッチの大きな成長だと思うし、見ててすごく良かった。
ここら辺の流れは、最近で言うところの「Toxic Masculinity(有害な男性性)の否定」ってテーマと重なる。
「男なら、本当の自分を偽って、社会が求める男らしさを体現すべき」って価値観を否定することは今も昔も大切なことだと思う。
息子の、常識とは異なる人々への柔軟性はあの底抜けに明るくてパワフルな母親によるものが大きいんだろうな。ミッチの妻、つくづくすごい人だし彼女に出会えたミッチは幸せ者だと思う。
性別なんて関係なく、誰に恥じることもなく、生きたい道を選べたらいいよね