ふじぱん

ジム&アンディのふじぱんのレビュー・感想・評価

ジム&アンディ(2017年製作の映画)
4.2
ジムキャリーのドキュメンタリー。

ちょっと試し観するつもりが凄くて全部見てしまった。
人目を気にして殻を破れない人、あるいは何かのプロを夢見る人は絶対観るべき。

「ジムがクソ野郎に見えるから」という理由でお蔵入りになっていた「マンオンザムーン」の舞台裏映像と現在のジムキャリーへのインタビューで構成されている。

僕は「マンオンザムーン」を観ていないので感想を書くには足りないところがあるかも知れません。

「マンオンザムーン」という映画は実在した大人気コメディアン、アンディカウフマンの伝記映画なんですが、
映画上だけでなく、舞台裏ですらずっとジムキャリーがアンディカウフマンを憑依させている。
アンディの知り合いや家族でさえも「本人としか思えない」と言うほどのそっくりぶり。

誰かが「ジム」と声をかけるとアンディが憑依してるのでガチで怒りだしたり、共演者をアンディとしておちょくりマジギレさせたり、
とにかくアンディカウフマンとして行動するので周りは困惑しっぱなし、みんな「アンディ」って呼んでるし。

極め付けはトニークリフトンというアンディがさらに演じていたキャラが憑依するところ。
このキャラはとにかく傍若無人。
正解と逆行するクソジジイみたいな感じ。
アンディ自身もトニークリフトンというキャラを憑依させていたので、アンディと同じことをジムは行なっているわけです。
しかし、映画の舞台裏でもそれをやるから共演者はたまったもんではない。
アカデミー賞監督が「頼むから映画を撮らせてくれ」と頼み込む始末。

でもその行動にはジムキャリーのそれまでの人生や精神性が詰まってる。
改めてジムキャリー好きだと思った。好きって言い続けてるのに作品全然観てないことに反省。

このインタビュー自体が全部ウソという可能性も否めないところがさらに好き。
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