これはちょっとヤバい。
ジム・キャリーが映画『マン・オン・ザ・ムーン』で、コメディアンのアンディ・カウフマンになりきった体験を語っているんたが、
彼はその映画で、何かを「演じる」という行為の頂点に達してしまったことで、俳優としての「何か」がぶっ壊れてしまったんだな。実際、映画の最後に、撮影が終わったあとに「自分が何をしたいのかがわからなくなった」とも語っているように。深淵を覗き込む者は...的なヤツですよねこれ。大好物。
このあたり一人の人間、あるいは俳優の心の動きを観察する映画として、めっちゃ面白い。
一方で彼がスターダムをのし上がっていく上で、何を考え、どう努力してきたか、そして彼がスターを目指すようになったきっかけ(父親とのエピソードが泣ける)とかも彼自身の口から聞けたりするので、純粋にジムキャファンは嬉しいし、いま何かを目指している人が観ても興味深いと思う。
いますぐみんなに観てほしい良作。
とはいえ、『マン・オン・ザ・ムーン』は先に観ておいた方がいいです。
ちなみにプロデューサーはスパイク・ジョーンズ 。