健多郎

仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダーの健多郎のレビュー・感想・評価

4.5
ヒーローになるという事と、ヒーローであるという事のはなし

仕事納めしたんでやっと観て参りました!
スコアを見てもらえれば一目瞭然ですが、シリーズを追い続けたファンからすれば平成ライダー劇場版最高傑作の一角ではないでしょうか?
先代のライダー・エグゼイドと、当代のライダー・ビルド、それぞれのパートナーであるパラドと万丈を交換する形でキャラの掘り下げを行い、そこに違和感なく先輩ライダー達を合流させていく…
しかも今回登場する先輩ライダーは全員本人!
オーズの渡部秀くんと三浦涼介くん、フォーゼの福士蒼汰くんの3名は本当に久々の登場なので感涙モノでした!
というか出てきただけで泣きました、マジで
なんかもう若手特撮俳優は、芽が出るか出ないか分からない無名時代から見てるので、まるで父親のような愛情を注いでしまってまして…特に三浦くんはライダー以前のセイザーXの頃から応援してたので無性に…
まあ、父親のようななんて言っても僕と三浦くんは同学年なんですけどね(笑)

そんなこんなでシリーズファンとして評価が上がったわけですが、それだけでこのスコアにはなりません
まず、現在放送中の仮面ライダービルドにて仮面ライダークローズに変身したばかりの万丈!
シナリオ上の重要人物はビルドとエグゼイドでしたが、子供に大切なメッセージを伝える役割を担っていたのは彼ではないでしょうか?
仮面ライダーになっただけではヒーローにはなれない、ヒーローであり続ける為に必要なものとは何か?
先輩ライダー達との共闘を経て万丈が見つけた答えは実に筋肉バカで真っ直ぐな万丈らしいものでした

次に平行世界のビジュアル!
ビルドはその特殊な設定上、他のライダーと本筋で共演する事ができません
それを可能にする為の平行世界設定ですが、地球を2つ隣り合わせるというスーパーシンプルで分かりやすいもので一歩間違えたらギャグになりかねない…というかもうギャグかもしれないレベルの絵ヅラでした
でもこれメインターゲットは子供だもんね、誰がどう見ても一発で別世界同士が合体しようとしてると分かる素晴らしいビジュアルとインパクトでしたよ

最後にゲスト、大槻ケンヂ!
悪の科学者・最上魁聖を演じるのは大槻ケンヂ!
普段通りのビジュアルで悪の科学者を演じられそうな著名人ランキング15年連続1位の大槻ケンヂですよ!(健多郎調べ、ちなみに15年前までは天本英世が1位でオーケンが2位)
あえて『マッドサイエンティスト』じゃなく『悪の科学者』と昭和特撮っぽく書きますよ!だってオーケンも絶対こっちの呼ばれ方が好きでしょ!
ハマり役という一言以外なにも必要ないくらいのハマり役、今作唯一の悪役でしたが最高でした
「ファンキーファンキー鬼ファンキー!」というセリフを筋肉少女帯の名曲・暴いておやりよドルバッキーの「バッキーバッキードルバッキー」の部分のリズムっぽく言ってみたりとファンサービスも忘れない!
登場ライダーは全員が本人変身という事で悪役のプレッシャーもあったかと思いますが、オーケンで本当に正解だったと思います

これが2017年の映画館納めになりますが、たまらなくたまらない傑作でシメられて良かった!
健多郎

健多郎