TAK44マグナム

仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダーのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

4.0
映司、これを使え!


ただいま放送中の平成仮面ライダー二十作目となる「仮面ライダージオウ」における話題のひとつが「レジェンドたちが何人登場するのか?」。
レジェンドとは、過去のライダーたちであり、尚且つオリジナルの演者を指します。
なにしろ平成ライダーシリーズは、オダギリジョーや佐藤健、竹内涼真をはじめ、福士蒼汰、菅田将暉、瀬戸康史、吉沢亮、水嶋ヒロ、綾野剛、等々、番組出演後に大成した人気俳優を数多く輩出していますから、一体誰が再びライダーワールドへ戻ってきてくれるのか?と、ファンは期待値MAXで待ち望んでいる状況なのです。
実際、公開中の「平成ジェネレーションズFOREVER」にもサプライズゲストとしてスーパーなレジェンド俳優が出演していますが、その先駆けとなったのが本作で復帰を果たした仮面ライダーフォーゼ役の福士蒼汰でしょう。

基本的に契約期間が過ぎると、人気俳優になればなるほど仮面ライダーとしては帰ってこないのが普通です。
例えば「平成ジェネレーションズFOREVER」では仮面ライダーダブルが守っている風都が少しだけ舞台となりますが、フィリップ役だった菅田将暉にも出演オファーがあったみたいです。
しかし、二年間はスケジュールが空いてないからと実現しませんでした。
本人にやる気があったとしても都合上、出演できない例がたくさんあるわけです。
人気が出たらライダーには変身しない、できない。
それが常識だと思っていたら福士蒼汰があっさりと変身したものだから、そりゃ話題になりますよね。
意外と出番も多く、フォーゼファンにはたまらないプレゼントだったことは想像に難くありません。

そしてもう一人、仮面ライダーオーズも、オリジナル俳優の渡部秀が再出演、なんと相棒であり、テレビ版の最後で再会を誓いつつ消えたアンク役の三浦涼介までもが真逆の復活、再会の約束を本作で(一時的にではあっても)はたしてくれるというサプライズに、オーズファンは号泣したことでしょう。
変わらぬ映司とアンクのやりとりが懐かしかったですね!

もちろん、レジェンドライダーはそれだけではありません。
映画の骨子となっているのは当時の最新ライダーであった仮面ライダービルド、そしてその一つ前の仮面ライダーエグゼイドのストーリーで、そこに前述したフォーゼとオーズ、更に仮面ライダーゴーストや仮面ライダー鎧武も加わり、大槻ケンヂの野望を砕くために共闘するのです。
オリジナル俳優が出演すると、
ただ仮面ライダーが出てくるのとは全く熱さが違ってきますから、もうそれだけで「平成ジェネレーションズ」は疑いようがないほどの成功をおさめているといって過言ではないでしょう!


仮面ライダービルドの概要がわかっていないと、多少ストーリーを飲みこみ辛いです。
主に、ビルドの相棒である仮面ライダークローズにスポットを当てています。
「どうして何の関係もない者の為に命をかけてまで戦うのか?」と悩むクローズ。
レジェンドライダーたちは既に、自分なりの答えを心に秘めて戦っている。
その姿をみて、クローズは余計に悩みを深くしますが、最終的に彼が出した答えとは?


いよいよ終わりを告げる平成。
平成ライダーたちはどこへ向かうのか。
ヒーローの存在意義に踏み込んだテーマも素晴らしく、オーズがとりこぼしてきたラストへのアンサーも、特にアンクのファンには嬉しいサービスに違いありません。

愛と平和のために、今もどこかで仮面ライダーは戦っています!
平成ライダー二期が好きな方にとっては、涙を拭くハンカチが手放せない必見作!


アマゾンプライムビデオにて