インド映画の真骨頂!
夢を追いかける少女の話。
インド映画特有のダンスシーンとかはかなり少なめだが、なんといってもこの映画のキーともなる音楽プロデューサーのキャラクターの強さ。
この1人のおかげでいい方向に世界観が崩れていく。表現的には難しいが、このキャラクターがいなければインド映画としては最低だったかもしれない。
最低といっても、話が面白くない、演技が下手とかではなく、インド映画の定義が崩壊するからだ。
理由は比較的悲観なシーンが多く、家庭環境も最悪。僅かに現れる希望の光も、それには負けてしまう。そうなると感動はするものの決して多幸感などは生まれないだろう。
インド映画の醍醐味は家族揃って食卓を囲んで見れる程の王道さ。
それを新しいアイデアを駆使して作り上げた作品として是非見るべき。