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シークレット・スーパースターのmitoのレビュー・感想・評価

4.0
今年128本目。
歌手になる事を夢見る少女が厳格な父親と衝突しながらも夢を追いかける。

「きっと、うまくいく」や「pk」等もそうだが、昨今のインド映画は国内の社会的問題を提起する事が多いけど、この作品は正にインドに生まれた女性の運命について語られる。

インドで女性に生まれるどうなるか…、
完全なる男性優位社会で結婚も親が決め、学問にも触れられず、最悪識字能力すらない。
そんな社会に疑問を呈する内容になっている。

また、
現代的思考、つまり女性でも夢を追いかけ、社会に積極的に介入する事を望む主人公インシアと、
古典的思考、夫に歯向かえず、自分を抑圧し、家族に奉仕する母親が、
立場的にだけでなく、思想的に対立構造にあるのも面白い。

相変わらずの上映時間だけに、ダレるところはとことんダレるが、ラスト10分は圧倒的パワーで涙腺を刺激してくる。

あと、アーミル・カーンは他作品以上に顔芸担当に徹している(笑)
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