霜月

レイニーデイ・イン・ニューヨークの霜月のレビュー・感想・評価

3.5
NYの雨に翻弄される恋人たちのお話。
週末に彼女をもてなそうと、はりきって立てた計画。その彼女の1本の電話から、ドミノ倒しのように次々とハプニングが起きていく。せっかくの計画はメチャクチャに…。上映時間中、常に何か起き続けていた気がします。鑑賞していて常に楽しかったです。また、音楽やNYの雨の雰囲気がとても素敵で、其々の人生模様がロマンティックに表現されていたところがとても好きでした。

楽しみにしていた待ち合わせをすっぽかされた悲しさとイライラにとても共感できるし、好奇心の向くままにチャンスを掴みに行こうとすることにも共感できる。ただ、彼女がもし本当に彼を愛していたならば、どんな緊急事態でも電話越しでその驚きや喜びを共有したい!今すぐ聴いて!という気持ちになっていたと思う。彼も心配になってNY中を探し回ったのではないかな。つまりは、“大学生のカップル”という事実が、この2人の行動によってとてもそれらしく思えて妙にリアルでした。だからこそラストシーンのあっさりとした終わりも納得できる。
霜月

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