RIO

レイニーデイ・イン・ニューヨークのRIOのレビュー・感想・評価

3.9
ニューヨーク出身のギャツビーとアリゾナの裕福な家庭で育ったアシュレーは、同じ大学に通うカップル。学内新聞の記者を務めるアシュレーが有名映画監督にインタビューをするため楽しい旅行も兼ねてマンハッタンに向かった二人だが、そこではそれぞれに思わぬ出会いが待っていた。

制作陣のスキャンダルが引き金となり本国アメリカでは上映中止となりましたが、日本では公開が決まったこと、個人的にはすごく嬉しかったです。ウディ・アレン作品でティモシー・シャラメとエル・ファニングカップルが見れるだなんて思ってなかったので!
心擽るレトロ映画のオマージュに冒頭から引き込まれ、現代とは思えないほどシックな服装、往年のスター名が飛び交う小洒落た会話、古い映画でよく見るドライブシーンの拙い合成、レトロ好きにはグッとくるものばかりでときめきました。

ストーリーは割と淡々としていたけれど、ギャツビーと母親の山場のエピソードには少し泣きそうになったり、ほろ苦いラブストーリーだけではなく、ギャツビーの成長物語としての側面も充分に楽しめます。
お目当てだったティモシーは言うまでもなく美しく、特にこの古びたスーツが映える気怠げな猫背と長い髪はドンピシャのビジュアルでした。退勤後の疲れた体に染み渡りました、ありがとう。
ただ、個人的には今作においてはセレーナ・ゴメスよりエル・ファニングの方が魅力的に映ってしまいました。楽しそうにキャッキャしてるミーハー女子大生を演じてたの、マジでめちゃくちゃ可愛かったな。

全体的に空気まで湿ってるのにどこか軽やかでキュンとしてしまう感じ、すごくウディ・アレンみを感じた作品でした。
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