ナリア

龍の歯医者 特別版のナリアのネタバレレビュー・内容・結末

龍の歯医者 特別版(2017年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

日本アニメ(ーター)見本市で見たのがもう何年前のことだか忘れてしまったが、その中でも物語性のあるタイトルだと思っていた。まさか原作が舞城王太郎だとは驚いた。

龍の歯が何を意味するのか。最近は映画を観ていると正解とまでは行かないが自分のなかである程度の答えは出せるのだが本作は?のまま終わってしまった。まだ見返す余地がありそうだ。強いてこじつけるなら“流”れと終“止”だろうか。上手く説明もできないけれど笑
3Dに対する配慮が凄く見受けられた。徹底的に手描き風の処理をしているという点で。しかしそれは一方でいくら気を配っても今の技術では3Dは3Dだと気づかれてしまうという結論を提示しているようにも思えて少し悲しくなった。やはり3Dでキャラクターを動かすのは限界があるのかもしれない。

野ノ子のキタルキワの少年兵や、柴名の行き先、不死身のブランコの銃に歯医者と類似する龍の歯のマークがあること(龍と契約している他の一族ないし民の存在?)などまだまた世界観は広がりそうだが、ベルの貴種流離譚性など本作一本でも充分完成度は高い。
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