主人公の揚太郎の実家はとんかつ屋を営んでいる。特にやりたいことがない揚太郎は、店を継ごうと考えているが親父はキャベツを切らせるばかりで、なかなかとんかつを揚げさせてくれなかった。
ある日、とんかつ弁当の配送先だった、とあるクラブで苑子を見かける。苑子は以前からひそかに想っていた想い人で、偶然の出会いに喜ぶ揚太郎。
クラブでは場内を盛り上げるDJ=オイリーの姿に魅了され、弟子にしてほしいと頼み込む。
オイリーはDJに作法も何もないと言い、好きにやればいいとの助言だった。
揚太郎はその言葉を素直に受け取り、「とんかつDJ」としてYouTubeに動画を投稿する。その動画がバズり、実家のとんかつ屋は繫盛するようになる。
オイリーの紹介でクラブのイベントでDJをすることになった揚太郎。しかし、今までカメラを前にしかDJをしたことがない揚太郎は、目の前のお客さんの様子を伺うことができず―――。
ストーリーは簡単でひねりもない単純なものだが、それが敢えて良かった。
ダンスチューンの名曲がふんだんに起用されているので、観ているだけで楽しい気分になれる。
本作品はそれだけで十分だと思った。