スヌーピーマン

SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬のスヌーピーマンのレビュー・感想・評価

3.6
スーパーカメラマン鋤田正義、初のドキュメンタリー作品。

デヴィッド・ボウイもマーク・ボランもその他多くの作品などなど、あ〜この写真は印象に残ってる!って思うやつはだいたい鋤田さんだ。すごい人なのだ。

おそらく僕が初めて鋤田写真に驚いたのは忌野清志郎のメンフィスのオフショット。清志郎ってステージは派手だけどオフは控えめの人だから、ノーメイクの清志郎こんなに自然体なのにカッコよかったっけ?と見入ってしまった。子供の頃だから撮影者まで調べないまま、実は鋤田写真だと大人になって知った。今さら気付くなんて。加えて有名なロックポートレートのだいたいが鋤田さんだったなんて…!

その清志郎の写真のキッカケがジャームッシュ監督の『ミステリートレイン』の写真集だったという新事実もわかって俺得。

作中でSUKITAのようには撮れないと何人か言っているけど、お世辞ではなく事実だと思う。たまたま有名人の撮影に多く立ち会えてラッキーだっただけの人ではない。無知な子供だった僕ですら惹きつけたのだから。

でも本作では鋤田写真がいかにすごいかを大袈裟に押し付けてくるわけではなく、鋤田さんの穏やかな人間性にスポットを当てて、観る人をのんびりと笑顔にさせ続けていた。

世界のSUKITAなんだからもっとカッコよく撮ってよ〜という思いもあったんですけど、これはこれですてきな作品でした。ドキュメンタリーというか寄せ書きだね。おれも寄せ書きのつもりです。SUKITAを知りたければ写真展に行くべき。