写真というものにあまり興味を持ったことがない私ですら、この鋤田正義という名前はさすがに知っているが、それでも彼が撮ったアーティストたちのビッグネームに驚く。
あれもこれもそれも、みんなこの人の作品なのか!
鋤田氏が高校生のときに初めて撮ったという母親の写真に衝撃を受け、京都の路地に立つボウイのあまりの美しさに震えた。
個人的には退屈な部分が多かった。
マーク・ボランのあの有名な一枚がギターを始めるきっかけになったっていう布袋の話には1ミリも興味が湧かないし、糸井重里とか箭内道彦とか、そのあたりの話も正直どうでもよかった。リリー・フランキーなんて単に同郷ってだけだし。MIYAVIのところはほぼ寝ていて覚えていない。
ボウイとイギーポップとYMOと清志郎、あとは本人とヤッコさんの話が聞ければ十分だったんだけどな……
鋤田正義展を観に行かなかったことが悔やまれる。
音楽の流し方が中途半端で欲求不満。
「Behind the Mask」から始まって、もちろんボウイの曲もちょこちょこ流れるのだけど、どれもサビまでいかない。「Heroes」なんてワンコーラスぐらい流したっていいじゃん!