こまだこま

SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬のこまだこまのレビュー・感想・評価

4.1
鋤田さんの被写体を見つめる目線。
わたしも、鋤田さんの映したデヴィッド・ボウイのポートレートがとても好きな1人で、前々から写真集などでお名前と作品を存じ上げていた。このドキュメンタリーで鋤田さんの写真だけでなく、人柄や鋤田さんの周りの人々についても知ることが出来た。ありがたい。
インタビューで、細野晴臣さんが仰ってた「被写体側にとってカメラは刺されるもの」のような表現に納得した。カメラは向けられると構えてしまう、いわば被写体に緊張感を過度に与えかねないものである。
国内外、時代を問わず、自分と対峙している相手の存在と真摯に向き合い、深部を写真に浮かび上がらせる鋤田さんの姿勢にとても憧れる。
時代や自分の過去に固執することなく、新しいものを取り入れることで自分を変化させていけるのも、凄いことだと思う。

インタビューでのジム・ジャームッシュが格好良かった。奮発してパンフレットも購入。
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