りょうた

SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬のりょうたのレビュー・感想・評価

3.6
鋤田正義というカメラマンの生い立ちから、影響を与えた人物らのインタビュー、彼に惚れ込んだアーティストらのインタビュー、鋤田正義本人のインタビューなどからなる。

人や写真に対する愛情を持っていたからこそ、これだけ色々な人に影響を与え、愛されたのだろう。常により良い方向にという向上心があるからこそ、あれだけ寛容で愛情深く生きていけるのか。それも全て人や写真への愛情、情熱があるからこそだろう。

ただ、グザヴィエ・ドランのドキュメンタリーと違い、全体を通して、「あの人は凄いんだ!」「こんなことをしたんだ!」ということが色々な人物に語られているばかりで、「あぁ、この人は凄いんだな」という印象しか残らない。本人がカメラに向かって話すことは半分も無かった。そうではなくて、もっと内面や考えなどを中心に語るものの方が個人的には好きだ。おそらく、ファンは好きな人物のドキュメンタリーなら、そこが一番知りたいはず。

デ・パルマやリンチのドキュメンタリーは本人ではない人物が監督をしているが、全て本人がカメラに向かって自分のパーソナルな部分を語っている。
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