ニトー

劇場版 Fate/stay night Heaven's Feel II. lost butterflyのニトーのレビュー・感想・評価

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文字に起こすことのほどはなかったんですが、桜が調理のシーンで腕まくってたので前章で気になってたところはOKです。しかしそのあとで遠坂と料理するシーンで遠坂は袖まくってないのなんなんですか。まくれ、袖を。てめーの特異な中華料理なんて油飛びまくるんだぞ。

相変わらず黒桜周りのホラー演出はよござんす。逆に言えばそれ以外はそこまで前作と同じ感じ。仕方ないとはいえ色々と省いているところもあったり、編集のつなぎ方がちょっとどうかと思う部分もあったり。
しかし黒桜がああなってしまった以上は第3章でのホラー演出は望めないでしょうし・・・うーん。
あとはまあ、これは何というか、原作が発表された年代や当時のエロゲー旺盛時代を考えれば仕方ない(?)とはいえ、桜のキャラクターってすさまじく男の欲望の投射だなーとこうして見返してみると思う。ボンテージでキャラ付けするのもやむなしというか。
エロシーンは空の境界がちゃんと描いていたのに対してこちらは濁している(TV版だから?)あたり、作り手の意図がよくわからない。こっちエロゲーであっちは一応小説なのですが。別に望んじゃいないけど。
そういうシーンでハイライトめっちゃ盛ったりとか、まあ桜のあざとさは相変わらず。桜ってセリフのトーンと種類が少なくて(「先…輩…」大杉)単調なので、それくらいあざといほうがいいとはおもいますけど、ちょっと笑っちゃいますね。
電車の心理描写とかも「おいおいこの時代にエヴァかよ」と。桜側からの心理描写とはいえ遠坂家の人間が電車乗ってるのってなんかシュールですしね。本当に優雅な人間は電車とか乗らないでしょっていうね。

第2章でここまでやったということは第3章は戦闘メインで進めていく感じなのでしょうね。お姫様抱っこ言峰VSアサシン、セイバーVS腕士郎&ライダー、腕士郎VS黒バーサーカー、姉妹対決、この辺消化しなきゃいけないわけですし、かなり食傷気味になりそうな。
慎二も退場しちゃいましたしねぇ。正直、HFの面白いところとして桜を介した士郎と慎二のホモセクシャル手前のホモソーシャル感も個人的には結構好きだったので、今回でかなりおいしいポイントが削られてしまった感じ。その辺は映画は結構わかりやすく描いていた感じ(まあ基本的なキャラ設定を知っていないと伝わらないでしょうが)もしますしね。
それと稲田さんの高いキチ声は結構好きです。前回あんまり意識しなかったけど。どっしりした重みのあるイケボだと東地さんと稲田さんが好きなんですけど、稲田さんのキチ声って結構レアな気もする。

あーあとですねー、Fateにエメは合わない気がします。というか、前作のはともかく今作のは歌詞的にエメのねっとりしたボイスは合わないでしょ。キャラソンとして下屋さんに歌わせて別バージョンとしてリリースするのか知りませんが。

誘われたら見に行く程度のモチベーション。逆に言えば誘ってくれれば誰にでもほいほい付いていきますが。
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