イチロヲ

ファイブヘッド・ジョーズのイチロヲのレビュー・感想・評価

ファイブヘッド・ジョーズ(2017年製作の映画)
3.0
海洋生物学者の女性が、複数の頭をもつ先天性のサメを追跡していく。頭部が増殖した突然変異ザメのシリーズ第3弾。低予算専門のアサイラム謹製。

「敵の頭数を増やす」という続編の紋切り型を「サメの頭」で実践しているシリーズ作品。物語が前作から継続しているわけではないので、作品としては独立している。また前作に比べると、CG描画に品質の向上が見受けられる。

本作では、サメが変態する過程が初登場しており、四つ首の他に、別の頭が尾っぽに現れる。しかし、尾っぽのほうの頭がほとんど活躍しないため、「所詮は見た目のインパクトでしかない」というモヤモヤ感に苛まれる。

民衆を巻き込んだパニック描写が貧相だったり、大騒動の割には少数名の警官しか動かなかったりなど、ミニマムな世界観はあいかわらず。ワン・シチュエーションでサメを待つシーンが長く、前作のアグレッシブな躍動感が後退しているところが至極残念。
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