このレビューはネタバレを含みます
多頭系サメシリーズ第三弾、とだけあってマンネリ打破を狙ったのか、今回はサメ以上に登場人物達に焦点が当たっているように感じられました。
水族館の客足を伸ばすためにあの多頭ザメを生け捕りにするべきだ、というオーナー(?)によるああだこうだの物語の方針は、ある意味サメ映画としてのノウハウに準じていたのではないかと。
では肝心のサメ、ファイブヘッド・ジョーズに関してはというと、これまた前作同様、多頭である事を特に生かせていません。
捕食シーンは主に船の上にいる人間をサメが襲う形となっているのですが、そのようなシチュエーションを何度も味わっておきながら、頑なに主人公達は船の内部部屋に避難したりとかしないんですよね・・・。
何人も同じ食われ方してるのに、一向にその点の対策もせず自分から的になっているわけなので呆れてしまいます。
尾びれが何故か5つ目の頭部になるシーンはインパクト抜群でしたが、ではその5つ目の頭部をどのように活用するのか・・・と言った期待を裏切るように、特に意味が無かったのも残念。
作品を重ねていくごとに多頭である意味がなくなっているのですが・・・4作目であるシックスヘッド・ジョーズ、大丈夫でしょうか・・・。