岸田解

50回目のファーストキスの岸田解のレビュー・感想・評価

50回目のファーストキス(2018年製作の映画)
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【36-274】長澤まさみ史上、最高の一本が更新されたかも知れない。少なくとも、彼女を魅力的に描いた映画ベスト3には入ることだろう。また、それを愛おしそうに見つめる大輔、いや山田孝之の目は演技を超えて、限りなくマジに近かったのではないだろうか(それは『山田孝之のカンヌ映画祭』や『映画 山田孝之3D』からの流れとも繋がる)。
女優を面白く撮る力はしかと承知していたけれど、まさか福田雄一監督にこれほど女優を美しく、ラヴリーに撮る一面があろうとは、いやはや全くお見逸れ致しました。
――ラヴリー? そう、この映画は実にラヴリーなのだ。ハワイを舞台にしたロマンティック・コメディであると云うだけではなく、登場する凡ての人達がラヴリーに描かれている。福田組の常連、と云うか殆どレギュラーと云っても過言ではない佐藤二朗・ムロツヨシのご両人を始め、大賀や勝矢、山崎紘菜らも皆、愛すべきラヴリーな役柄に命を吹き込んでいた。
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