赤鬼

50回目のファーストキスの赤鬼のレビュー・感想・評価

50回目のファーストキス(2018年製作の映画)
4.0
元々オリジナル作品を拝見していたのでストーリーは知っていたのですが、初めてこのオリジナル映画を見た時、余りの周りの絶賛と泣けたという意見を聞き過ぎたせいもあってか一切感動出来ずに、アダム サンドラーがカッコつけすぎている様に見えて、物語のトントン拍子が過ぎる様に感じて、不快感しか残らずに見終わったのが印象的でした。
しかし、蓋を開けてみたら、今回の2018年の50回目のファースト キスがオリジナルより面白くて驚きました。福田さんが脚本を色々と書き換えており、それがめちゃくちゃ良かったです。こんなにアレンジが良くて、オリジナルよりも面白いと思えるのは福田さん色になっていたからに他ならないし、何より山田孝之と太賀がむちゃくちゃ良かった。いい役者。
ただ、見に来ていたお客さん達が唯一気になりました。後半の割と大事なシーンでも御構い無しにガサゴソ音を立てながらポップコーンの袋を畳んでいたり、トイレに行ったり、終いには見終わった後の感想がひたすら「ハワイで生活したい」で驚愕でした。
きっと福田さんの作品を見る方は沢山いらっしゃると思うし、普段映画館で映画を見る機会が無い方をこそシアターに連れてこれる、素晴らしい影響力を持っていると思います。でも、こういう人達が映画を見に来るんだと思うと、凄く虚しい気持ちになりました。
沢山笑ったけれど、映画という存在についてとても考えさせられました。
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