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長江 愛の詩のmomoirofrogのレビュー・感想・評価

長江 愛の詩(2016年製作の映画)
4.5
船が河面に揺られてゆらゆらと、わたしの心をも揺りかごのようにゆれてゆく。

美しい詩に魅せられ、ともに河を上りはじめた彼の、想いを馳せた旅。

冬の河は、どんなに冷たいだろう。その刺すような冷たさを身体で感じてもなお、生きている意味を問う。
冬にあがる花火は、なんだか忘れ去られた美しさのようで、哀しくてすき。
そんなふうに思ったのは誰だったか。

川辺の町で生まれた君は、"洪水のたびに人が減ってここは美しくなる" という。
打ち捨てられたような君の心を、僕は救えるのだろうか。

君の影と、逃げてしまった父親の魂が出会ったとき、君ははじめて笑い、そして、だから、僕はここに在る。

それは、愛の詩。大切にしまわれていた、想い。
変わりゆくものへの哀愁とそして過去への愛の物語。
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