てりり

天国の口、終りの楽園。のてりりのレビュー・感想・評価

天国の口、終りの楽園。(2001年製作の映画)
4.6
突き抜けた何かが或るのは間違いない。フランク・ザッパのウォーターメロン・イン・イースター・ヘイのムードをそのまま映画にしてくれたもので、ザッパファンとしては絶大な感謝がある。ザッパを好むような人が活躍できるなんてなかなか無いことだと思うから。ルイサは僕の恋人のように思えて他人という気がしなかった。ある種の人にとっての青春期というのはこういうものなのかもしれないなと、性的な関わりが多い登場人物達のことを思って、そういうのもあるんだなと頷くのだった。結末はリアリスティック。でもそこまでに含まれていた夢は本当だったんだ、と、幻想的な気持ちに包まれて、ウォーターメロン・イン・イースター・ヘイの幻想に包まれて、終われて良かった。


DVDにて視聴。
映像特典で監督と主演の一人の来日時の会見が20分ほど収録されてて楽しく良いものだった。
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