夏休み、フリオとテノッチは退屈しのぎに人妻ルイサを誘いビーチへ向かう。しかし目的地"天国の口"は2人がでっち上げた架空の場所だった。メキシコが舞台のエロロードムービー。
「ロードムービー=アメリカ・爽やか」という自分の中のイメージを覆した。メキシコシティから離れてひたすらメキシコの山に草原に田舎を走る。5日間の短期間で、初日は無難に仕事の話とか日常の話をしていたのに2日目からはいきなりセックスの話ばかりになる。しかも積極的に話を切り出すのがルイサだから「お前かい!」と思った。2人が強引にルイサに手を出すよりは良いのかな。
これだけであれば下ネタばかりの旅行記になりそう。でもそこに、2人の知らないルイサが誘いに乗った理由だったり背後にある悩みが加わって話に深みが増してるし、ルイサが母親役のようになって2人が成長していく様子もある。
特にラストシーンは2人の成長が特にみられて見ていて清々しさを感じると同時に切なさを感じた。
印象に残ったシーン:"天国の口"に到着するシーン。2人が再開するシーン。
印象に残ったセリフ:「人生は波のようなもの。流れに身を任せて」
余談
調べてみたところ"Boca del Cielo(天国の口)"というビーチは実在してメキシコ南部にあります。年平均気温27℃でめっちゃ気持ちよさそう。
原題"Y tu mamá también"は作中にあったセリフ「お前の母さんともやった」から来てます。
メキシコでは当初成人しか鑑賞が認められてなかったけど若者が映画館の入り口前で抗議活動を行いレートを引き下げたそうです。