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夏の夜の人々のkyokoのレビュー・感想・評価

夏の夜の人々(1948年製作の映画)
3.8
カウリスマキが愛したフィンランド映画@ユーロスペース
4本目

白夜がもたらす時間は、流れているような止まっているような。
劇中の「綺麗な夕陽」とか「朝日が昇る」っていうせりふがとても不思議に感じた。
大人はもちろん子どもも寝る気配ないし、体内リズムの調整はどうなってるんだろう。
そしてどこか人を狂わせる季節っていう感じは分かる気もする。

それにしてもフィンランドの女性はみなさんほんとに働き者。旦那が知らない間にのたれ死にしてもあんまり影響なさそう。
牛の調子が悪いから農場の奥さん呼んでくるわ~って、臨月の奥さん出かけたけど、えっ川向こうなの?その体で船こぐの?お腹の子に気をつけて~って、お前が行けよ旦那!
復路で思いっきり産気づいてるし。
夫は産婆求めて走りまわるも全く役に立たず。馬の計算づくの流し目が笑える。

フィンランド初ホモセクシャル俳優は蠱惑的だった。
農場の娘の恋人もノーヴルなイケメンだった。
お腹撫でられてる猫が恍惚のあまり完全に笑みを浮かべているのが超かわいかった。
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