トナカイ。日本人にとっては馴染みがなくクリスマスの風物詩でしかないけど、北欧の雪国では生活に欠かせない温厚な動物。
黒猫が不吉というなら、フィンランドでは白いトナカイが不吉の象徴としてミソロジー化されているのだろうか。
白いトナカイを生贄に、魔女となり、男を虜にしていく女。まあ魔女というより、トナカイ人間。
チョッパーはヒトヒトの実を食べたトナカイだけど、その逆バージョンみたいな。
それにしてもなぜ、この女は結婚してから、惚れ薬を欲したのだろう。不倫のメタファー、魔性の女を表現しているとしか思いつかない。
ヌンヌンヌン......、あの掛け声は何だったのだろう。
祭壇の周りに埋まっているトナカイの角の数々。あれだけのトナカイが犠牲に、魔女が沢山生まれているのだろうか。
ストーリーは単純でオチも読めるけど、疑問は多々残り引き込まれる作品。
撮影テストの時らしきスキー板の跡や足跡が残っているのが気になったけど、とりあえず銀世界に行ってトナカイの引くソリに乗りたくなった。