残念ながら修正済みのDVD版で鑑賞。
それでも、「『悪魔の毒々モンスター』で『仮面ライダー』をやっちゃいました。」という、小林監督の＂趣味趣向の爆発＂とも言うべきハジケっぷりはガンガン伝わった！これだよこれ！！
『仮面ライダー』と例えたが、＂団地＂を悪の秘密結社ショッカーとすれば、
不良＝怪人、
婆＝大幹部、
清掃人＝仮面ライダー、
マッドサイエンティスト＝立花藤兵衛、
の図式が成り立つし、「ヘドローバ」というネーミングも、ラスト10分ほどでようやく登場するのも、これだと納得できる。
とはいえ、喧嘩、児童虐待、モロ出し、クスリ、宗教、差別用語、グロ…、
と、内容はとても子供に見せられるものではなく、トロマもビックリなやりたい放題を披露！今、2018年だよ？？
でも、撮影は全編iPhoneだそう。
そんなことが全く気にならないほど鮮明な画質は、さすがiPhone、さすが現代テクノロジー。
また、その手持ち感を活かした2つの喧嘩シーンは、タイトルを二度見するほどド迫力！
語り草になっている銭湯でのフル◯ン大乱闘もさることながら、波止場での横並び、からの武器 vs. 素手の対決もテンション上がった！そして、これらにヘドローバ戦を合わせれば、1本でも面白さは一石三鳥！
以上の通り、やりたい放題やり過ぎている作品だけど、本作の不良たちは前作同様、目上の人には気遣ったり、変なところで優しさを見せるシーンがある。
それに加えて、EDが謎のアイドル・ソング（で映像も平和）だから、何だか後味は爽やかなものに。恐るべし小林マジック…！
