はる

ブレッドウィナー/生きのびるためにのはるのレビュー・感想・評価

4.2
2018年のアカデミー賞長編アニメーション賞にて『リメンバーミー』に次いで高い評価を得ていたので気になっていた本作ですがとても素晴らしかったです。
タリバン政権下のカブールで暮らすパヴァーナという女の子が主人公です。さて、タリバンというと女性の権限が蹂躙されている現実がありますよね。最近『ハンドメイズテイル』というドラマを観ましたがそれも女性の権限を握りつぶされる様な苦しいお話でしたね。
映画の中では女性は男性と一緒でないと外出する事を許されず、買い物をする事を許されず、目立つような行動すべてを許されずと地獄の様な描写が続きますが、本当に恐ろしいのはコレはちっとも誇張されている訳ではないという事だと思います。
苦しい現実とパヴァーナが空想する物語が絡み合い爆発するようなクライマックスは本当に素晴らしくいかにこの作品が力強いものかを思い知らされました。視覚的にも常に鮮烈で観るもの全てに大きなインパクトを与える事間違い無しの作品だと思います。
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