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恋は雨上がりのようにのハルのレビュー・感想・評価

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)
3.9
『夢と恋愛』が良い感じの塩梅で混じり合った、一風変わった物語。
好きなテイストだった♫

あきらが夢破れて生きる希望を失くしたときに店長(大泉洋)が見せる優しさ。
あれは好きになっちゃうね〜
彼にも夢破れた過去があるからこそ人に優しく出来るんだな、と思った。
とはいえ、45歳と高校生なので年の差ふたまわり以上。
けれども恋は盲目🥰
店長がひたすら戸惑い続けるところも面白い(笑)
それでいてしっかり受け止め、相手を傷付ける事なく想いを伝えられる器の大きさよ。
だって小松菜奈だよ…
バイトの久保(濱田マリ)やユイ(松本穂香)からの扱いは酷いけど大人として彼が見せた対応の数々は素晴らしかった。
とても真似できない🙇

続いて夢の部分。
あきらにとって『走る』は特別なこと。その為、作中には走るシーンが度々映される。
ここが嘘っぽいと根底から崩れちゃう大事な部分だけど、小松菜奈の走る姿やフォームはカッコ良かった。
しなやかでいてストライドも大きく実際に速そう。
ライバルの山本舞香も元空手少女なだけあって身体能力が高くスピード感抜群。
スポーツが絡むと根幹にリアリティーを生み出せるかどうかは本人の能力依存になってしまうけれど、元々資質がある女優達ならではのストロングポイントを感じとれた。
親友役の清野菜名も言わずとしれたアクション女優なので、作風に適した制作陣のキャスティング力は目をみはるモノがある。
終わり方も締め切るのではなく、今後がどうなっていくのか気になるスタイル。
この映画にはあれがあっているような気もするし、スッキリ終了。

なお、出会いのシーンで店長が軽快なマジックであきらを和ますシーンは『青天の霹靂』の役柄とリンクしていて何だか微笑ましい気持ちになれた🥰
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