木葉

恋は雨上がりのようにの木葉のレビュー・感想・評価

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)
3.4
試写会にて。
女子高生小松菜奈とファミレス店長大泉洋の歳の差の恋、と言っても一方的に小松菜奈が大泉洋に恋をするんだけどそれがとてもいい。
若さゆえに、怖いもの知らずで、真っ直ぐにがむしゃらに、想いを伝えて。
バツイチ子持ちで28も歳が離れているから大泉洋はあっさり断ろうとするんだけど、小松菜奈の心は決まっていて一途で思いが強過ぎて、やがてその真剣な恋は二人を変えていくことになる。
実は小松菜奈はアキレス腱断裂の怪我をするまでは陸上短距離の記録保持者で走るのが抜群に速く、走ることが大好きな女の子だった。怪我をしてもう前のように速く走れないという心の傷も負って、辿り着いた場所が大泉洋のいるファミレスで、そこでバイトすることになる。
大泉洋も本が大好きで、かつて小説家になるのを諦めた過去があった。
‘挫折し、好きなことを諦めた’という共通点が二人を繋げてくれたのかもしれない。
彼女が現れる時はいつも雨で。
恋は雨上がりのように、爽やかで晴れやかで。
二人のひたむきさと、走ったり恋をしている小松菜奈がキラキラ輝いてみえてくる。
小松菜奈の走ってる姿が綺麗でかっこよく、オープニングの神聖かまってちゃんの曲フロントメモリーと共に彼女が颯爽と風のように走っていく姿が、ウキウキワクワクさせてくれる。
猪突猛進で突っ走る小松菜奈と草臥れた、優しい大泉洋の恋は意外なところに着地するけど、この着地点も好きになるような爽やかなキラキラ映画だった。
木葉

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