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恋は雨上がりのようにのこーべいのレビュー・感想・評価

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)
4.3
原作ファンなので楽しみにしていた映画。
漫画ではまって、アニメ化、実写映画とトントン拍子。いや素晴らしかった!爽やかな気分になれた!

これは原作ファンも必ず満足させることができる、はず!
むしろ漫画の間延びしてた所が切られてる分、こっちの方がコンパクトにまとまっている。

なによりキャラぴったり度が凄い。
小松菜奈はアキラそのもの。役作りがどうのこうのより、顔面が似ている。
大泉洋も原作よりちょっと若々しいかなと思ったが、お笑い部分が彼のキャラだからこそ笑えたというのもあってよかった。
同級生の喜屋武の清野菜奈も、他の作品ではあまり好きでなかったけどとても魅力的に映った。
ファミレスの濱田マリも素晴らしい脇役。
作家仲間のちひろもよかったし、ここまで原作に忠実なのは珍しい。居酒屋で飲んでタクシーで別れるシーンはおっさん側の私の日常のようで泣けた笑

永井聡監督はハズレなし。
『帝一の國』『ジャッジ』といずれも面白かった。広告畑の人らしく、観る側の心をいつのまにかつかむのが上手い。
オープニングからタイトル、あとエンドロールへの入り方は最高によい。

原作はたしか横浜の磯子とか京急能見台あたりが舞台だったはず。チラチラ赤い電車が映るので土地勘ある人は萌えるはず。

唯一ダメだったところはライバルのヘッタクソな関西弁。これだけはいただけない。ずっとカタコトの日本語聴かされてるような違和感だった。わざわざ完成度下げるようなこと、ほんとやめたほうがいいですよ。もったいない。