映画 恋は雨上がりのように
凄くインパクトがあるわけではないけど終始柔らかく心地良くしみわたるあっという間の時間でした
原作知らないからどこに比重があるかの細かい所は分かりません
人を好きになるのは理屈じゃないし不確かなものだけどきっかけは確かにあって、
絶望に打ちひしがれるところに差し出すコーヒーと手品だったり、雨に濡れるところにそっと差し出す傘だったり、行き詰まったところにかける言葉だったり、
世界の広い大人の包容力に魅力を感じ、大人は狭い世界でもがいたり絶望感に苦しめられてる若い人に自分の今と照らし合わせながら忘れていたものを思い出す
大泉洋と小松菜奈、観始めた時は確かにおじさんと女子高生だったけど、大人が大人でいることで素晴らしい人間ドラマになっていたと思います
何故店長が相手の想いを拒み続けるのか、それは決して体裁だけではなく相手の心を慮る人だったからっていうのがスクリーンからひしひしと伝わった
大人だってこんな展開は想定外、戸惑いながらも友情に落とし込む、友情は二人の関係の結末ではなく過程であることもしっかり感じとることができた
大泉洋さん、最高!リアクションがいちいち面白い
というかほぼ全部なんだけど笑、ホント良いシーンなんだけどいつまで冷えピタ貼ってるの⁉️ベタにオバケを連想させる姿…
更にその後の素晴らしいシーン、強風の中傘に冷えピタ、悪意しかない、笑、爆笑
更に子供が天パて…洋さんお決まりの軽イジリも作品に魅力を添えるんだよな、笑
そんな魅力的な店長(大泉洋)があきら(小松菜奈)にかける言葉が小説の一文の朗読みたいなのが店長自身の人物背景を表していてとても良かったです
小松菜奈ちゃんも最高!陸上一筋で色んなもの捨ててきたっていうの伝わるし、だからこその喪失感、きっかけとして店長の優しさにひかれてしまうのも無理はない
表情を作ることができない不器用さ、思いをありのまま伝えるストレートさ、痛々しくもあり寄り添いたくなるピュアさでもあり
そんな二人の側で寄り添う人達の個性も良かった
清野菜名ちゃんの高校生らしからぬ大人っぽい演技が作品を引き締めていたこと、
山本舞香ちゃんの突然乱入にも関わらず存在感半端無かったとことか、
吉田羊さんのお母さん最高だとか、
挙げたらキリがない!
迫力あるカメラワークだったり、スタートラインに立つ女子選手の凛々しさだったり、
何回観ても新たな発見がありそうな、環境が違えば感じ方も変わるようなとても愛情の込められた素晴らしい作品でした