福助

恋は雨上がりのようにの福助のレビュー・感想・評価

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)
3.3
正直に言おう。
私は大泉洋さんの周辺が気に入らない。
大泉洋に乗っかって持ち上げてばかりの地元北海道のメディアが気に入らない。
実写化に合わせてアニメ放送遅らせて、天パの事務所や配給会社に忖度をして原作ファンを蔑ろにする北海道文化放送が気に入らないんだよ!(被害妄想あり)
そういう色メガネでこの映画を観ている事を理解してもらいたい。
それでなくても、小松菜奈ちゃんのワイヤーアクションとかちひろ役に戸次重幸とか、えぇ…と不安になる情報が入ってきてたのですから。

で、結論からいうと、原作ファンをがっかりさせるような事はないとだけは伝えておきたいです。

オープニングで疾走する小松菜奈ちゃんはあきらそのまんまのイメージです。すげぇわこの人は。
この子が走ってるだけで二時間持つんちゃうかと思うレベルですし、ヒーロー御用達の三点着地されたらなんもいえねぇ……。
とにかく素晴らしい再現度なので大丈夫!
大泉洋の店長も必要以上におじさん度を高めていてどんくさく、情けなく、臭いので大丈夫!
あきらが親ほど歳の差がある店長に惹かれているのかは、そこまで深く掘り下げてはいませんが、人を好きになるのに理由なんて必要ないもんですし、恋ってそんなもんですから大丈夫!

美少女JKが歳上男性に恋をするといったプロットからこの作品は、おっさんファンタジーと揶揄されてしまいがちですが、本質的なテーマは再生だったり、立ち止まった雨宿り先で何かを感じて雨上がりにどう進みだすのかというお話なんで、色々な世代が共感できる話なんですよね。

もちろん、あのシーン入れてよ!とかあの人の扱いが雑っ!とか言いたいこともあるんですが許容範囲です。店長の息子である勇斗くんが良い感じに天パでそっちに寄せるんかい!って感じも割と好きです。
ラストの展開も原作とは違いますが、同じ方向を向いている終わり方ですからガックリする事はないですしね。
エンドロールは原作やアニメファンもおお!となりますよ。

原作はホントに読める漫画なのでこの映画を観て興味持った人にはぜひオススメしたいです。映画版はあきらからの視点が中心でしたが、原作では店長側からの視点も多くて、ああ、こういう考えの出来るおっさんになりたいと思わされます。
山口元メンバーは100回くらい読み直すといいよ。割とマジで。
福助

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