「まあまあよかったよ。まあまあな」
漫画は3巻ぐらいまで読んだ気がする。小松菜奈ということで観ねばならない気がして観た。ハマり役だな〜これは。あの射留めるような目つき素晴らしいな。ほかの映画の役では見れなかった。
シナリオは、二人の目標の喪失と再生というテーマが据えられていて、意外と言っては失礼だがちゃんとしていた。しかしキャラクターの扱いがイマイチで、バイト先のチャラい先輩の立ち位置が最後までよく分からない(結局あきらのこと好きなの? あきらと店長の距離が離れてメシウマなの?)のと、片言の関西弁を使う他校の陸上部もライバルと呼ぶにはあまりに「ポッと出」感があった。
ただそれを補って余りある小松菜奈の魅力を堪能できたので、各論反対総論賛成という感想だった。最初の方でファミレスで店長がドリンクを取りに行った隙に髪整えるところがたいへん素晴らしかった。
いいと思ったセリフが2つある。①「朝練やってる? あ、テスト期間か」←たしかに高校の時、テスト前は部活禁止だったなあと。こういうディティールから高校生の生活を想像させてくれるの、よい。②「俺たちは大人じゃない。同級生だろ」←20年後に使いたいセリフとして登録しておく。
品川Tジョイで鑑賞。ここってレイトショーだと安く観れるのか! 同じTジョイ系列の新宿バルト9にはそのような割引はない……