青空の下で、ポニーテールを束ねて、強気な瞳で、大雨に打たれて、美しいフォームで、歩く、走る、泣く、叫ぶ、笑う、凛として人を寄せ付けない清く正しい小松菜奈がただひたすらに最高で、だけど橘あきらとして呼吸して、もう存在が異次元だ。
女子高生とおじさんもの、熱狂する時期を過ぎてしまったので抵抗があると思っていたけれど、少女漫画マジックのない節度のある爽やかな人間ドラマだった。諦める/諦めないを「あきら」の名前を持つ女の子が駆け抜けて行く、その姿がただただ眩しくて、小松菜奈のポテンシャルがただただ恐ろしい。
大泉洋も、誠実で愚直な人柄をただただ丁寧に演じていて、その分小松菜奈の子供っぽさが引き立てられていた。いい俳優だよなと改めて確認できた。