ゆみ

恋は雨上がりのようにのゆみのネタバレレビュー・内容・結末

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

発表になってからずっと楽しみにしていた映画。やっと観ることができた。本当に待っていた甲斐がありました。
まずオープニングの映像から心を鷲掴みにされ、あきらが走り出す疾走感を感じながらどんどん映画の世界観に引き込まれていきました。
映像もとても綺麗で、淡いブルーの印象がずっとイメージとして残っています。雨、雨上がりのシーンがたくさん出てきたのですごくぴったりだなと思いました。

17歳と45歳の優しい恋の物語。あきらは本当に、まっすぐに店長のことを想っていたんだなというのが小松菜奈ちゃんの瞳から伝わります、ドアップのカットが多いことが本当に活きていたと思う。
店長はただ優しい。一度も「本当は陸上やりたいんじゃないの?」とは言わなかった。バイトの他にも楽しいこととかやりたいことあるんじゃないの?と言ってただシフトを無くしてくれただけ。あきらが心から陸上をもう一度やりたいと思えるのを待ってくれていた。
ただの店長とバイトを超えた関係がそこにはあったし、2人にしか分からない気持ちの共有があったと思う。だからこそ最後のあきらの表情は本当に泣けました。「この感情を言葉にするのはあまりにも軽薄だ」まさにその通りだな、と。

そして、後ろを見て「未練」を感じながら生きるより、前をひたすら見て「執着」して生きようとする姿に人間らしさを感じました。今成功している人間が同じように悩んでいないと思ったら大間違いで、どんな状況に立たされていたって人はもがき悩んで進もうとしているだなあ。いつだって青春はできるんだなって。

そんな爽やかな気持ちを運んでくれるキャストの皆さんの演技がまた本当に素敵で。ファミレスガーデンのシーンは人が交流して適度に忙しく時が流れる様子が伝わり、なんだかワクワクしました。
くすっと笑えてじんわり泣けて、胸が温かくなる素敵な映画です!もう一度観たい。また感じるものが変わるんじゃないかなと思います。