たつかわ

恋は雨上がりのようにのたつかわのレビュー・感想・評価

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)
3.9
再生

(少しネタバレ)

昨年公開の「帝一の國」の監督の次作ということで観ました。
橘あきらを演じる小松菜奈はとても美人にも見えたり、不細工に見えるたり、シーンによって表情が様々な変わる八面六臂の顔を持つ面白い女優さんで「僕が明日、昨日の君を~」からほぼ全作欠かさず見ているのだが、高校生記録を持つ国内屈指の100mの陸上選手としても演じており走り方にとても説得力があった。

個人的には40歳近く男のために、小松菜奈よりも大泉演じる近藤正己に感情が向いてしまう。それは近藤が大学時代の旧友の大ヒット小説を読んでしまい、久しぶりに旧友と出会うときのセリフがとてもよくこの段階で、この映画作品はもはや10代の女子高校生が喜ぶというより、オッサンが10代の女性に告白を受けるということに歓喜するより、同世代に刺激を受けてもう一度自分の夢に挑戦しようとする姿に感動を覚える作品です。また、途中で近藤が橘に人生の先輩としてのアドバイスをするところが説得力があり、もはやオッサン映画で10代や20代よりもそれ以上の年齢の方が観たほうが共感できると思います。

雨が上がった後に出てくる日光のようなカラッと気分にさせてくれる、観了感のとても素晴らしい作品です。

おススメです。
たつかわ

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