恋は雨上がりのように
原作は単行本で読んでからの鑑賞。
基本的に漫画原作の実写化は本当に嫌いなんですが、これは非常に良かったです。
ただ邦画でよくあるラブロマンス系の「2人はラブラブ♡ウルトラハッピー☆」みたいなやつとか、結ばれない2人だったとしてもロミジュリみたいな悲恋系を求めてる人にはオススメできないです。そもそも原作そんなんじゃないし。
原作も映画もうっかり主人公のアキラちゃんとバイト先の店長の恋愛未満関係を見てしまった第三者視点で進みます。
どっちかと言うと映画の方がよりストイックです。
どんなに少女漫画的展開が周りで繰り広げられてもほとんど全く進展しません。
当然です何故なら店長は良識あるバツイチ子持ちの45歳成人男性。未成年には決して手は出しません。
そんな感じだという事を把握しておいてください。どちらかと言うと青春映画。
ただ人生の道行きの最中、少し雨が降ってきたので2人で雨宿りしてただけなんです。
特に映画で素晴らしかったのは、主演2人の熱演だと思います。
何より小松菜奈が完璧にアキラちゃんで最高で圧倒的でした。
観てる最中ずっと（大泉洋なんでこんな台詞が棒なんだ？？？の割にチヒロとの会話ではいつもの大泉洋だぞ？？？）って違和感を感じていたんですがそりゃそうですね…だってアキラちゃん相手だものね…心通ってないもんね…
店長のその台詞の台詞っぽさとアキラちゃんの熱演でもの凄い温度差があって原作を完璧に表現してくれて最高でした。
劇中（たしか）1回だけ、店長の目を通してアキラちゃんを見るんですが、もうどう見ても天使。浜辺で天使がキラキラふわふわ戯れてるんですよ。店長にとってはアキラちゃんは天使。性的要素は一切無し。
だから本当に心通うのは最後の最後…
店長はおじさんの鏡
