このレビューはネタバレを含みます
とにかく絵になる小松菜奈が500回くらい出てくる。
これ合法なの?ってくらい爽やかに艶めかしい小松菜奈を鑑賞できて、とにかく小松菜奈のミューズっぷりが素晴らしい映画。小松菜奈は絵画。
内容も、恋愛映画を装った失意の者達が互いの背中を押し合う再生の群像劇で、若い子も、大人も、この映画を観る価値がある。
ファミレスの冴えない店長も、夢を諦めた女子高生も、極めて小規模かもしれないけど誰かのヒーローになり得る。
ひとかどの人物になることを志したけど、結局何者にもなれない、自分には何もないと"自分でそう決めたのならいつか懐かしむことが出来る。でもただの諦めなら立ち止まったままになってしまうんじゃないかな"
タイムリーにも「万引き家族」に繋がる。
惜しむらくは、原作の要素を抽出しただからだろうけどあんまり活かせてない要素を感じたとこ。片思いの金髪少年とか、逐一絡んでくるからサブプロットになるのかな、と思ってたら殆どただの賑やかしで終始してしまっていた感。