これは大好きなやつだ。
生きるエネルギーに満ちた光輝く作品。
故障により陸上から離れ、ファミレスで働く女子高生。
小説家を目指していたが挫折し、ファミレスの店長をしているバツイチ子持ちのおじさん。
女子高生は店長に魅力を感じ、好きになってしまう。
挫折であったり、いつも雨が降っている演出だったりで、影を感じる。
登場人物の思い悩む姿はとても等身大で、自然に感情が入ってくる。
このパッと見よくわからない設定でどうなるのかなと思ってたけど、若さと老い、一見正反対の二人のやり取りが知らず知らずの内にお互いに刺激を受けていくのがとても素敵だった。
端役もとても良かった。
幼馴染みの陸上部の親友。ファミレスのチャラ男のイケメン。
全部が合わさって、とにかく魅力たっぷりの映画です。
音楽も風景も、光の演出も、登場人物達のコミカルなやり取りも、全部好きだ。
前を向いて生きることが楽しいんじゃないかとさえ思わせてしまう感覚はあまり味わったことのないものでした。