ひでG

恋は雨上がりのようにのひでGのレビュー・感想・評価

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)
3.3
お気の大泉洋と小松菜奈だから、かなり無理のある話に
映画的リアリティをどうにか付けたという感じの映画。

小松菜奈は走るだけで画面が際立つというか、カラー枠が付くというか、華やかになる。
それに、不機嫌な顔がこれほど光る若手もいないんじゃないかな。

主演作が続く大泉洋の器用さにはいつも感心するが、半二枚目をやらせたら、やはり上手いね。

でも、せっかくの旬な二人をもってしても、どうにもならないところはどうにもならない。

大泉洋の店長さんが、非常に抑えて、あの小松菜奈に迫られても、堪えるので、
45歳のおっさんと女子高生の恋が、全くスキャンダラスにならずに見やすくなったのだろうが、あんなに抑えられる?

原作も読んでいないので、偏見かもしれないけど、「女流漫画家さん」が作り上げた綺麗なおじさん像って、ところもあるような気がした。

おじさんはもっと、鼻息荒いし、抑えきれないところ、男の性【性】みたいなものが描かれてもいいんじゃないかな。

例えば、小松菜奈と別れてから、下宿で悶々とするとか、思わず手を回しちゃうとか、

小松菜奈も大泉店長がいい人だとはわかるけど、それでもなぜ好き?
陸上の代償なんだろうけど、そこはあまり上手に伝わっていない。

大泉洋のセリフはなかなかいい!んだけど、回想で2度流すのはダサいよ!


ここからややネタバレ



最後に小松菜奈がレースに勝つとか、大泉洋が賞取るとかじゃなくて、ホッとしたけど、終わらせ方もなんかしっくりこなかったわ。

もうシフト入れなくていいよ、という時の二人の表情みたいに、無言だから伝わる感覚をもっと大切にして欲しいな。
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