ずどこんちょ

恋は雨上がりのようにのずどこんちょのレビュー・感想・評価

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)
3.8
すっごく爽やかで優しい映画でした。
ほんと、通り雨が上がった後の晴れ渡った青空のような爽快感。
好感を持てたのが、登場人物がみんな絶妙に良い人たちであったことです。悪意を剥き出しにする人間は一人もいないけど、善意の人っていうわけでもない。
しつこく誘ってくる金髪同級生や、カンに触ることを言ってくるナンパコック、陰口を楽しむおばちゃんに、不躾で挑発的なライバル……。
なんでそんなこと言ってくるんだろう、という癪に触る一面を見せつつも、それぞれが別のシーンで見せる優しさや思いやりの姿があって、人間ってこうだよなぁと感じました。
決してギスギスしていない。居心地が良いから本音が出ちゃう。あのファミレスは、きっとそんなバイト先なんだと思います。店長の人柄がそんな職場雰囲気を作ったのでしょう。

皆が本音で話せる居心地の良い職場を作った店長だから、たとえ親子ほど歳が離れていても女子高生が惹かれてしまうのは決して非現実的な話には見えませんでした。
たとえ世間がどう見ようと、彼女にとって、青春時代の素敵な恋だったと思います。

松本穂香が金髪姿だったのは、しばらく気付きませんでした。
可愛いけど、なんか、しっくり来ない……